教育学部に入学する学生の中には,ピアノ演奏経験が全くないか,小さい頃に少し習っていただけの人もいる。しかしながら,教職の学生は教員採用試験で,幼保の学生は就職試験でピアノ演奏(弾き歌い含む)を要求されることがあり,就職後も子どもたちの前で演奏することになる。この現実に対応すべく,本学「表現技術Ⅰ(音楽)」において,ピアノの演奏技能を育成するための個人レッスンを行ってきた。本研究では,本講義内における「人前でピアノを弾くというレッスンや演奏試験の場面をどのように考えているのか」について,意識調査を実施した。そのデータをテキストマイニングを用いて分析し,その結果より音楽教育ならびに教員養成の上での提言をまとめる。
総p.194 pp.83-101