2011年3月11日におきた「東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)」により、特に岩手・宮城・福島の沿岸部には町が壊滅状態となる地域が発生し、仮設住宅に居住している世帯が未だ多いのが現実という昨今、音楽はそのような地域に対してどのような役割を果たしているか。それを知るべく、さまざまな状況のなか行われている被災地における演奏活動において、演奏家がどのように考えて実践してきたのか、本研究では複数の「被災者でもある演奏家」に半構造化インタビューを行い、そこから得られた言語データから現象を構造化した。
総p.330 pp.229-240