問題
教師の発声は音高を聴き取りにくい
学習者との性差や音域の違い、発声の癖や発音のムラ
目的
教師との声の模倣では練習がうまくいかなかった学習者にとって、自身の声質を利用した模倣練習が効果的な方法となるか明らかにする。
考察
- 教師の音声では人間の発声であるため、発音のたびに模範の声の質感に差が出る可能性がある。模範の音声が一定でないと音高に焦点を当てて聴き取りにくくなるため、発声音高のイメージが作りにくくなる。
- 聴きなれない異なる声域の教師の声では、模範として示された声の中から音高の情報を続き取ることに時間がかかる。自分の声であれば、声質が同じであるため音高の違いを素早くき取り、速やかな発声につながる。
自分の声質を模倣する練習であれば、音高のイメージを作りやすく円滑に練習を進めることができる
佐藤和貴・
渡会純一・佐藤克美