『禅の諸展開』

大谷哲夫先生傘寿記念論集の中に「韓国の葬儀文化ー祝祭としての別れ」を担当し執筆。韓国における伝統的な葬儀について紹介しつつ、現代社会における意味と時代の流れによって変化する葬儀式について述べる。韓国の葬儀は亡者の死を悲しむだけではなく、一種の祭りとして行う意味を持つことを強調する。そして、儒教の影響により生活文化の中の重大な儀礼として位置づけされ、盛大で複雑だった儀式が、現代においては社会環境などの変化によって簡素化かつ効率化を図る形に変遷してきたため、本稿では忘れ去られている伝統的な葬儀式の手順や意味を紹介する一方で、現代の葬儀式についても詳細を述べている。総332, pp.256-265.

鳳仙学報