「感染脆弱性意識とワーキングメモリキャパシティがスティグマ集団への態度に及ぼす影響」
日本社会心理学会第60回大会(立正大学 東京)
実験操作により感染脅威を高めた場合に、ワーキングメモリ高群の易感染性高群は、ワーキングメモリ低群の易完成性高群よりも、スティグマ集団に対して否定的な態度を示すことが明らかになった。外集団成員排除に関連する動機が顕現化した状況においては、ワーキングメモリ高群が低群よりも、当該動機に関連する目標を効果的に達成できる可能性が示された。このような結果は、通常、偏見や差別を生じさせにくいワーキングメモリ高群が有する否定的な側面を表していると考えられる。