社会的感情の制御基盤としてのワーキングメモリキャパシティ
平成23~24年度科学研究費報告書(若手研究B)
ワーキングメモリキャパシティの個人差と感情制御の関連性について検討した。ワーキングメモリキャパシティが乏しい人は豊富な人よりも社会的な文脈に存在する刺激によって感情制御動機を発動させることが困難である可能性が示された。また、キャパシティが乏しい人は意識的な感情制御方略よりもプライミングによる非意識的な感情制御方略によって対人的怒り感情を抑制することができる可能性が示唆された。