「Perspective-Takingの基盤としてのワーキングメモリキャパシティ」
平成21~22年度科学研究費報告書(若手研究B)
共感のメカニズムを理解することにおいて、相手の視点に立つperspective-takingの役割を明らかにすることは重要である。PTにおけるワーキングメモリキャパシティの影響を検討することにより共感メカニズムの解明を試みた。その結果、ワーキングメモリキャパシティの個人差に基づく注意資源配分パタンがPTの効果を規定し、共感感情の生起および援助行動の選択に影響を及ぼしている可能性が示された。