東北福祉大学せんだんホスピタルでは、2013年7月より、病気や障害についての知識や情報を伝える「情報提供の場」(教育セッション)と問題への対処や工夫をともに考える「対処について相談できる場」(グループセッション)を2つの柱としてFPEを実施してきた。教育セッションの参加者アンケート結果によれば、そこで「提供された知識・情報はわかりやすくためになった」と評価された一方で、「内容はわかったが、なかなかできない」という回答もあり、「わかること」と「かわること」の隔たりも伺えた。この課題を達成するために、2016年度(第4クール)の教育セッションについてグループワークの活用し、講義をうけ、参加者同士で話し合いができるようにした。結果、教育セッションが一方向の情報提供の場から双方向の情報共有の場となったことが示唆された。
p47
石黒亨 西尾雅明 横田美嘉 高橋希