家族心理教育(FPE)について概観しながら、家族支援の意義とプログラムを展開する際の留意点について述べた。
また、このプログラムの今後の方向性として、①罹病後早期に心理教育的介入を行うことが家族生活機能を向上させる観点からも重要であることから,初発エピソード後のような病初期の段階での家族支援プログラムを発展させることが重要である.②ニーズはあるが何らかの理由で家族教室会場まで足を運べない家族に対しても,積極的な訪問支援サービスを提供できるように,システムを整えていく必要がある.③当事者自身が心理教育にスタッフとしてかかわる機会を重視していくことをあげた。
P414-418
西尾雅明 石黒亨