発達性ディスレクシアのある生徒への英文読解指導(査読有)
全般的な知能は正常だが、英語の文章読解に困難を示した発達性ディスレクシアの事例について報告した。複数の情報を一つに統合しながら状況モデルを構成する「読解スキル」を用いることで、英文読解の成績が向上した。今後、発達性ディスレクシアの児童・生徒への英語学習支援を考える際には、ワーキングメモリーや短期記憶の負担を軽減する方略や学習スタイルをあらかじめ用意し、学習内容への大きなつまずきや自信の低下が生じる以前から、積極的に指導へ取り入れる必要があると考えられる。43-59齋藤 はるか、黄 淵煕
東北福祉大学特別支援教育研究室研究紀要第8号