学習障害児は大半の時間を通常学級で過ごしており、そこでの生活と学習は決定的な重要性をもつ。従って通常学級担任教師が自ら学習障害児に対する理解を一層深め、工夫して指導にあたることが緊急に求められているのだが、通常学級担任教師の多くは特殊教育の訓練を受けておらず、クラスの中の学習障害児の存在に気づいても、どのように指導したらよいか戸惑うものと思われる。このニーズに応えるものとして「通常学級担任のためのLD児学習支援マニュアル」を作成し、その有効性を確認した。
pp.59-70
細川徹、黄淵熙、阿部芳久