学習障害を担当する通常学級の教師が、通常学級内において学習障害児に対してどのようなことに配慮して教育活動を行っているかを明らかにするため通常学級担任を対象として調査を行った。その結果、通常学級における学習障害児への対応は、基本的には健常児に対する指導上の一般的な配慮を重視しながら学習障害児への個別的な配慮を可能な範囲で実施していることがうかがわれた。テストを受ける際の配慮の必要性、特殊学級担任の活用の重要性、ティーム・ティーチング導入の重要性などが示唆された。
pp.24-40
細川徹、阿部芳久、黄淵熙