時間概念とは、社会的に共有されている時間についての概念であり日付、週、月、年、季節などのことで
ある。本研究では、子どもの時間概念の発達の傾向を調べるため、小学校1年~3年までの児童を対象とし、
時間概念の発達の関連する構造化されたインタビューを実施した。
その結果、時間概念の中の月の順序性と循環性は2学年頃に定着し始めると考えられた。また、季節の理解は
1学年の頃には名称自体は知っており、順序性の理解は3学年頃にはほとんどの子どもに定着
することが明らかになった。
今後、算数障害など時間概念に困難があると考えられる子どもの時間概念の発達について研究をさらに
広げる必要があると考えられる。