通級指導を受けている学習障害児等が通常学級ではどのような教育的支援を受けているのかを明らかにするため通常学級担任を対象として調査を実施した。その結果、82%の通常学級担任が学習障害児と学級の他の児童との関係を調整するため配慮しており、その中でも「LD児の長所を機会があるたびに学級の他の児童に紹介し、その子の良さに目を向けさせるようにする」の項目が最も重視されていた。一方、テストを受ける際の個別的な配慮は実施割合が低く、今後積極的な支援が必要な項目であることが示唆された。
阿部芳久、黄淵熙、細川徹