バイリンガル日本人幼児の実行機能に関する研究ー次元の異なるカード分類課題を用いてー
言語科学会第16回年次国際大会(JSLS2014)
バイリンガルの子どもはモノリンガルの子どもに比べて実行機能における優位性があると報告されている。本研究では、このような認知的優位性が家庭ではなく、人為的に作られたイマージョン教育環境でも現れるのかを検討した。バイリンガルの幼児と年齢を一致させたモノリンガル幼児を対象として、実行機能課題の一つであるDSSC課題を実施した結果、バイリンガル幼児はモノリンガルの幼児に比べて実行機能の成績が高いことが示された。