層化比率方法によって抽出したS市の22校の小学校を対象として通常学級担任のdyslexiaに関する意識を調べた。その結果、読み障害のある児童の担任の経験がある教員は全体の67.1%であった。教員が読み書き障害のある児童の指導において最も困っている事項は、「心理面の支援」、「読み書き障害の症状の理解の難しさ」、「実態把握や指導方法が分からない」の順であった。dyslexiaに関する指導支援は、通常の学級の教員の正確な知識や理解から始まる必要がある。
石坂 郁代、黄 淵煕、細川 徹、水戸 陽子、泰 若菜