日本では、生活の夜型化とともに、日中の眠気など睡眠関連の問題がより顕著化している。日中の過剰な眠気は、学業成績や行動上の問題、精神心理機能の問題などとも関連しており、特に大学生においては重要な問題である。本研究では、1470人の日本の大学1年生を対象として横断調査を行い、日中の過剰な眠気と、その関連要因を検討した。エップワース睡眠調査票を用いて調査したところ、57%から日中の過剰な眠気が認められ、ロジスティック解析により、女子、運動習慣あり、長い通学時間、朝寝坊、短時間睡眠などがる関連要因として検出された。これらの結果は、大学生への睡眠教育の必要性を示唆しており、特に運動している学生、通学時間の長い学生にも有意義であることが考えられた。