COVID-19は世界的なパンデミックを示し、公衆衛生上の問題だけでなく、大学生の身体活動や睡眠、精神健康にもインパクトを与えた。本研究では、COVID-19による行動制限と、身体活動、睡眠習慣、および、精神健康との関連について大学1年生を対象として検討した。対象は、大学1年生、計422人(男子253人、女子169人)であり、193人(男子127人、女子66人)はCOVID-19蔓延期間中、それ以外は、対照群としてその前年度と全前年度(2018年と2019年)に質問紙(生活習慣、ピッツバーグ睡眠質問紙、エップワース眠気調査、PHQ-9)に回答した。得られた結果から、COVID-19蔓延期間中は、睡眠および精神健康が良好であり、精神健康は睡眠とは独立した関係にあるのに、睡眠は精神健康と関連すること、これらの関係は、女子より男子で顕著であることを見出した。この原因として、COVID-19蔓延前における大学生の夜間の活動、アルバイト、および、通学時間が考えられた。