本研究では、仙台市内の同法人の2つの保育園において臨床美術プログラムを用いた保育の造形プログラムを実践し、その効果を検証した。2012年10月〜2013年2月にかけて、未満児クラスでそれぞれ1回の保育観察と3回の造形活動プログラムの実践を2施設で計18回実施した結果、保育者からは日常の保育と比較し、様々な表現方法や教材、技法に触れ、自分が捉えていた子どもの姿以上に、様々な表現の可能性があることを発見した等の気づきが意見として挙がるなど、その有用性が示唆された。特に幼稚園教育要領領域<表現>中、内容③「生活の中で様々な音、色、形、手触り、動き、味、香りなどに気付いたり、感じたりして楽しむ。」の具体としてとらえる事ができるとの指摘も挙げられた。
pp.374-375
(共同研究のため抽出不可能)
保坂遊、青木一則