発達障害児の不適応行動への対応におけるスクールソーシャルワークの役割について、生態学的アプローチによる実践的研究を行う。発達障害児のコミュニケーション障害を多領域・多水準モデルによって把握・分析し、それに対応できる専門家および非専門家と連携することにより、児を囲む社会資源が有効に活用され、児の行動の変容を明らかにする。ここから、ソーシャルワーカーとしての基本的資質を備えつつ発達障害児のコミュニケーション障害の個体特性を理解してかかわることのできる人材、すなわちスクールソーシャルワーカーの教育養成課程についても検討し、本学内において指導実践にあたる。