発達におけるアンバランスさの違いこそあれ、どの子どももやがて変容してゆく。発達につまずきのある子どもたちにへの支援実践の経験をもとに、発達障がいのある人たちが社会とのかかわりを持ちながら社会参加を継続するために必要なソーシャルスキルを獲得するにあたって、ソーシャルスキル・トレーニング(SST)という手段の有用性について考察を試みた。他者とのかかわりにおいて発現する困難さを示す人々を、異質なものとして排除するか、理解してともに生きるか、それはかかわり手のとらえ方にかかっていると言える。そこにソーシャルワークの視点が重要な意味をなすことにも言及した。