本研究では介護施設に勤務する職員が経験するストレス状況と、それに影響を及ぼすと考えられる生活状況の特性との関係性について質問紙を用いて調査した。分析の結果、仕事それ自体の忙しさ、休養や睡眠、本人の健康状態などが、ストレスの主観的評定や心身のストレス反応に影響を及ぼしていることが示された。また、強いストレスの経験時期は仕事を始めたばかりの初期に集中していた。本研究は文部科学省の学術フロンティア推進事業(平成16~20年度)による私学助成を得て行われた。
pp.41-51
大関信隆、皆川州正、渡部純夫、小松紘