実践記録(recording)に関する一試案
日本社会福祉学会第50回全国大会、日本社会事業大学
専門的社会福祉援助過程のなかで記録の意義や必要性については共通認識となっているが、実際の臨床場面においては依然多くの課題がある。実践記録の問題点について、記録様式の格差、記録様式の不整備、記録技法の不徹底、情報共有の困難性に着目して述べる。それとともに、介護保険導入後は急速に施設数も増加し、記録の質に大きな差異が見られることと、情報システムの発達により様々なソフトウェアが開発され、これまでの記録技法を問い直す必要性について報告した。