その他

基本情報

氏名 岡 正彦
氏名(カナ) オカ マサヒコ
氏名(英語) Oka Masahiko
所属 総合マネジメント学部 産業福祉マネジメント学科
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

タイトル・テーマ

東日本大震災を契機とする地域の健康福祉システムの再構築-放課後デイサービス事業所の防災対策と危機管理について-

単著・共著の別

単著

発行又は発表の年月

201703

発表学会等の名称

平成28年度私立大学戦略的研究基盤支援事業

概要

東北福祉大学は、文部科学省より「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」の採択を受け、感性福祉研究所感性福祉研究センターにおいて「東日本大震災を契機とする地域の健康福祉システムの再構築」という研究テーマのもと、平成28年度を最終年度とする5年間にわたる研究を推進している。
本報告書は、東日本大震災を契機とする地域の健康福祉システムの再構築とする研究テーマに則り、仙台市において実施する障害児を対象とした放課後等デイサービス事業に着目し、災害時における施設の防災の取り組みを検討し実践したものである。
検討・実践した内容は次の通りである。

■放課後等デイサービス事業における防災対策に関するアンケート調査
仙台市内の放課後等デイサービス事業の事業者を対象に防災対策に関するアンケート調査を実施した内容をとりまとめ、報告会を実施した。

■危機管理マニュアル策定
-事業所の策定事例-
放課後等デイサービス事業者のうち、本研究に協力をいただけた特定非営利活動法人つばめっこを対象に危機管理マニュアルを作成し訓練等を実施した。訓練等の内容は、日本福祉のまちづくり学会第18回全国大会において研究発表した。

■洪水時の避難確保計画策定にあたっての考え方と検討要素
-事業所の策定事例-
特定非営利活動法人つばめっこを対象に水防法(昭和二十四年六月四日法律第百九十三号)第十五条の三の規定に基づく要配慮者利用施設の利用者の避難の確保のための措置に関する計画を作成し、仙台市に提出した。計画においては、通所施設における通園・送迎時の避難の重要性を指摘している。

■まとめ(考察)
 具体的な通所施設を実践例として、図上訓練や避難訓練の実施を通してマニュアルの見直し検討を行った。その結果、利用者の状況に応じた災害時の対応が求められることから、平常時からの避難訓練等の取組が有効であること、地域との連携が今後の課題であること等が明らかとなった。



本研究の成果が、地域の健康福祉システムの再構築に寄与するよう報告書としてとりまとめる。なお、本研究の実施にあたっては、特定非営利活動法人つばめっこをはじめとする関係事業者に多大なるご協力を頂くとともに、研究協力者として(一財)国土技術研究センターに協力を頂いた。
総p128