脳卒中で入院中の患者17名を対象に、歩行時の歩幅の規則性や関節運動の変化を明らかにすることを目的とした縦断的調査である。同時に歩行時の歩行速度、歩幅規則性、関節運動の変化との関係を明らかにすることを目的とした。入院中に身体機能、歩行機能ともに有意に改善した。歩行速度の変化率は、歩幅の規則性、歩幅の対称性、股関節屈曲、膝屈曲(患側)、足底屈(非患側)の変化比と有意かつ正の相関が認められた。垂直歩幅の規則性、股関節の屈曲、および膝の屈曲(患側)は、歩行速度の変化の比率を決定する重要な要因であり、歩幅の規則性、股関節の屈曲、膝の屈曲が、歩行サイクル全体と患側の歩行サイクルを説明できることを示唆し、これらのパラメータが歩行速度を改善するための指標として使用できる可能性を提示した。
https://doi.org/10.1016/j.humov.2024.103227
Sota Araki , Hisanori Matsuura , Takasuke Miyazaki , Yuta Matsuzawa , Yuki Nakai , Masayuki Kawada, Yasufumi Takeshita , Motoaki Takamura , Ryoji Kiyama