急性期脳卒中患者109例について、発症より1ヶ月間の状態の変化と離床の割合を、病型別に脳出血、脳梗塞、くも膜下出血の3群に分けて調査検討した。その結果、PT開始時にベッド上生活自立以上のレベルの患者は、各群20~25%程度であったが、発症1ヶ月後には出血群で40~50%、梗塞群で80%の割合で離床可能となった。急性期脳卒中患者に対する早期の理学療法を行う場合には、病型別変化の特徴や予後の見通しをもった上での対応が必要であることを論じた。
pp.39-43
髙村元章、山上弘義、黒坂智美、五十嵐和子