6カ月以上寝たきりの状態を経験し、それらの状況から回復の方向へ転じた高齢者を対象として、その背景因子や相互の関連性を模索することを目的に、半構造的インタビューによる聞き取り調査を実施した。それらのデータをもとに寝たきり状態となった高齢者の生活意欲向上にかかわる要因について検討を行った。その結果、「楽しみをもつこと」、「役割をもつこと」、「人との交流をもつこと」の3項目が抽出され、これらは、「その人となり(自分らしさ)」を反映するものであり、生活意欲の向上につながる重要な要因であると解釈し報告した。