利府町および山元町の20歳以上の住民各2,500名を対象とした健康観調査を実施した。65歳以上の高齢者1,076名とそれ以外の年齢の未高齢者の2群に分けて群間比較を行った。その結果、高齢者のヘルスリテラシーの向上を考えた場合、まず高齢者の多様性に配慮する必要があり、前期高齢者においては、「運動」や「趣味」などを楽しめる場の提供、地域での「役割」を担うことを通じた健康づくりやそのための支援が重要であることが考えられた。また、独居や要介護高齢者では、健康情報の伝達手段に配慮することが重要との見解を得た。
髙村元章、渡部芳彦、坪井明人、高橋誠一、金政信