母親と乳児の相互作用における母親発話は子の月齢あるいは状況によって変化するものと考えられる。本研究では12カ月児に対して向けられた母親発話の機能を、遊び場面の違いによって変化するかどうかを調査し、検討した。その結果、玩具場面と絵本場面の違いと、さらに子の性別による有意な違いが見いだされ、母親発話は子が12カ月になると、場面や子の性別の影響を受けることが示された。本研究より、母親発話が様々な要因によって発話を変化させていることが示唆された。
pp.251-260
庭野担当箇所:筆頭著者として全文
庭野賀津子、梶川祥世、佐藤久美子