本研究の研究の結果より子が6カ月齢から9カ月齢にかけては(1)音響的特徴の項目の月齢変化は、すべてが同期して対乳児音声の特徴が際立ってくるのではなく、項目によって変化を示す時期が変わる、(2)ピッチ及びピッチ変位は6カ月と9カ月では変化がなく、育児経験も影響を及ぼさない、(3)育児経験による差は発話持続時間に現れ、玩具遊びの場面で育児経験のある母親の方が6カ月児よりも9カ月児に対して短くなる、(4)発話速度は絵本場面にて月齢差を示す、ということが明らかとなった。
pp.17-26
庭野担当箇所:全文
庭野賀津子、梶川祥世、佐藤久美子