本研究では歯科通院を継続している自閉症児・者57名の保護者を対象とした質問紙調査を実施し、(1)保護者が自閉症の子を歯科受診させる動機、(2)自閉症児が歯科診療場面で困難を示す状況、(3)家庭での口腔衛生に関する理解と協力、(4)保護者が継続的に自閉症児を歯科通院させる場合の動機となる要素の4点を明らかにすることを目的とした。そして、今後の新しい歯科医院のあり方として、小児科医や心理職との連携のもと、障害児の育児支援の場としての機能の可能性について考察をした。
pp.148‐156
庭野担当箇所:全文
庭野賀津子、五十嵐博恵