「ソビエト連邦と現代ロシアにおける障害児教育の比較研究」(査読有)
ロシアでは帝政ロシア時代より障害児教育に取り組んでおり、ソビエト連邦の時代にはアカデミーによる欠陥学が確立され、日本を始め諸外国の障害児教育に影響を与えてきた。ソ連が崩壊し、教育制度の転換期にあるロシアの障害児教育について、文献と現地調査をもとに明らかにすることを本研究の目的とした。研究の結果、現代のロシア連邦では、ソ連時代の欠陥学を継承しつつ、欧米の影響を受けて統合教育などの新たな教育方法や理論を取り入れ、独自の障害児教育を発展させつつあることが明らかとなった。pp.49-55
『東北福祉大学特別支援研究センター研究紀要』第2巻