腰痛関連刺激による脳機能計測: 近赤外線分光法による検討
第35回東北理学療法学術大会
腰痛症状と脳機能計測について、腰痛に影響する刺激条件を呈示した時にのみOxyHbと痛み得点間に有意な負の相関を示すことから、腰痛の程度が強いものほど、脳機能活動が抑制的であると考える。有意な差があった部位は前頭前皮質の前頭極(FP)と呼ばれ、意思決定や認知コントロール等な高次な機能があることから、腰痛を喚起する刺激に対し、疼痛への反応が過剰にならないよう認知的な処理を行ったと思われる。