COVID-19の世界的流行により、人々はマスク着用を余儀なくされた。日本国内でCOVID-19の症例が確認されてから既に4年が経過しているが、未だに終息しておらず、人の集まる場ではマスクを着用している人が多い。しかし、マスクによって顔の下部が遮蔽されることにより、相手の顔表情の認知が困難になることが懸念される。人の顔表情は感情や体調などの内的情報を表すため、相手の顔表情を認知することは相手を理解し円滑な社会的コミュニケーションを築く上で重要である。発表者はこれまで、人の顔表情を認知する際の脳反応と性格特性との相関や、若年成人の乳児顔表情に対する脳反応の保育体験前後の変化を明らかにしてきた。本研究では顔下部をマスクによって遮蔽した顔と遮蔽していない顔の表情認知時における脳反応について、機能的近赤外線分光法(fNIRS)によって脳機能計測を行い、脳反応へのパーソナリティ特性及び対象の顔の性別の影響を解明することを目的とした。