その他

基本情報

氏名 庭野 賀津子
氏名(カナ) ニワノ カツコ
氏名(英語) Niwano Katsuko
所属 教育学部 教育学科(初等教育専攻)
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

タイトル・テーマ

体育館での宿泊が小学校児童の睡眠に及ぼす影響

単著・共著の別

その他(発表学会等)

発行又は発表の年月

201305

発表学会等の名称

日本家政学会第65回大会

概要

目的 東日本大震災では,学校の体育館などの避難所での睡眠時に,寒冷,床の固さ,余震など様々な要因により,眠りの妨げ
られたことが報じられている.本研究では,このような体育館宿泊時の睡眠に着目し,小学生児童を対象に検討を試みた.
方法 測定は,仙台市内の小学校で7月中旬に実施された,1泊2日で学校の体育館に宿泊する行事(学校キャンプ)を利用して行
った.被験者は,健康な小学生児童15名とし,学校キャンプ2日前~キャンプ終了2日後の計5日間を測定期間とした.期間中,ア
クチグラフ,自宅と体育館の室内温湿度と照度,音(体育館のみ)を連続測定し,睡眠感および寝具等に関する質問紙を記入し
てもらった.結果はキャンプ前日(BC),キャンプ当日(C),キャンプ後1日目(A1),2日目(A2)に分けて解析した.
結果 体育館の夜間の温湿度は22.7±0.6℃,RH72±2%,夜間の音は39±8.8dBであった.アクチグラフから,Cで就寝時刻の遅
延と起床時刻の早期化による睡眠時間の短縮,および睡眠中の連続覚醒時間の延長が認められた.A1では起床時刻が遅延し,睡
眠時間が延長した.睡眠感では,Cで寝つきの悪化が認められ,睡眠を妨げる要因として音,明るさ,寝袋,暑さが挙げられた.
体育館では児童の睡眠が妨げられ,その結果,翌日の自宅睡眠時の起床時刻が遅延され,睡眠時間が延長した可能性が考えられ
た。