「『学びやすさ』の実現を妨げているものは何か」

日本特殊教育学会（第50回）

まず「『学びやすさ』の原理でどんな授業が作れるか」。「学びのしかけ」プロジェクトから出てきた「関係性の土俵」「多様性のある学び」「学びの楽しさ」の３つのキーワードが教育の世界的動向である「協同学習」「フロー理論」「多重知能理論」とつながること。つながりを意識して仕事をすべきだと指摘する。次に 「学びやすさ」の実現を妨げているものは何か。そもそも教師は「信念（Core）に基づいた仕事」が特徴である。しかし大学でも現場でも「信念」を鍛える「教師教育」が十分行えていない。なぜか。一つは教師教育の鍵概念「省察（reflection）」が周知されていないこと。もう一つは「技術的合理性」は教えられても「省察」を教えられる教師教育者がいないことであると指摘する。