高齢者が社会のなかで充実した人生を送るためには,対人関係とその基礎となるコミュニケーションが重要と考え、その役割を、高齢者自身の地域社会への貢献と就労への支援と考えた。祉会的な役割が希薄化し,対人間係が不安定になりがちな高齢者の精神的安定を、再び日のあたるところへと、前へ踏み出す力を高めていく事が重要である。そこで、本論では、高齢者の前へ踏み出す力として高齢者自身の地域社会への貢献と就労の必要性について高齢者の健康状態、社会参加、就労の視点から考察するとともに、2つの事例を挙げようかを加えた。
pp.279-293