介護認定を既に受けている者、あるいは日常生活動作に障害が出始めている高齢男女を対象とした介護予防運動教室の介入前後、及び介入終了3ヵ月後に運動機能の推移を調査すると共に、腹部の脂肪横断面積、糖・脂質代謝の諸指標ならびに血中アディポネクチン値への影響を検討した。生活機能が低下している高齢者においても包括的運動トレーニングによって運動機能の向上のみならず、動脈硬化の進展に関わるとされる腹腔内脂肪やアディポカインの分泌活性にも影響を及ぼすことが確認された。
pp.365-376
河村孝幸、 藤田和樹、鈴木玲子、齋藤昌宏、上月正博