2002年の1年間に宮城県心筋梗塞対策協議会登録医療施設に入院したAMI症例358人を対象とし、BMI、 冠危険因子の有無、入院期間、peak CPK値、心臓リハ実施状況等を調査した。peak CPK値が3,000IU/l未満である症例の入院期間は約18日間、離床が可能となったのは入院後5~7日、ADLが自立し、安静の継続が必要でなくなった後にも約1週間にわたり入院を継続していた。一方、食事指導を受けた症例は約3人に1人と少なく、運動療法を受けた症例は約半数にすぎなかった、以上から、包括的回復期心臓リハの導入が必要である。
pp.58-60
金澤雅之、森信芳、長坂誠、河村孝幸、上月正博