【目的】維持期心臓リハビリテーション(維持期リハ)参加者を対象として、新型コロナウイルス感染症の影響下における健康状態や健康管理の状況を調査した。【方法】週 1 回の維持期リハに参加していた循環器疾患患者 17 名(男 11 名/女 6 名)を対象として、令和 2 年 8 月と令和 3 年 2 月の 2 度、郵送による質問紙調査を実施した。調査内容は健康管理や健康状態に関する設問とし、維持期リハが休止された半年後と 1 年後の状況を尋ねた。【結果】対象者のうち 11 名から 2 回の調査への回答が得られた。1 年の間に 2 名が脳梗塞を発症した。血圧や体重測定などの健康管理項目に変化がなかったものの、半年後と比べ 1 年後には息切れや腰痛などの自覚症状や、階段の昇り降りや急ぎ足での歩行に対する困難感が出現していた。従来の維持期リハの時間には、介護サービスの利用や、自宅での運動実践などの対応がされていた。うつ病のスクリーニング項目に関しては、半年後の時点では約半数が 1 項目以上に該当していたが、1 年後には該当項目の減少が 3 名で見られた。【結論】維持期リハ参加者の多くは、休止期間が長期化する中も、健康管理を継続しながらも、心身状態を保つための対処行動をとっていた。河村 孝幸、及川 珠美、上月 正博