【目的】維持期心臓リハビリテーション(維持期リハ)参加者を対象として、新型コロナウイルス感染症の影響下における健康状態や健康管理の状況を調査した。【方法】週1回の維持期リハに参加していた循環器疾患患者17名(男11名/女6名)を対象と
して、郵送での質問紙調査を実施した。調査内容は健康管理や健康状態に関する設問とし、維持期リハ休止前の令和2年2月以前と、令和2年8月時点の状況についてそれぞれ尋ねた。【結果】対象者全員から回答を得た。1名が脳梗塞を発症、1名が通院を中
断したと回答した。健康管理に関しては、9割以上の対象者で血圧や体重測定、睡眠、塩分摂取、飲酒量などの項目に変化がなかった。従来の維持期リハの時間には、約3割の対象者が運動を実施していたが、7割の対象者はテレビ視聴や読書、手芸などの
座位行動が行われていた。主観的な健康状態は「(あまり)良くない」の回答が半数を占め、うつ病のスクリーニング項目では約半数が該当していた。【結論】維持期リハ参加者は、6ヶ月間の維持期リハ休止期間中も健康行動や健康管理を継続していた。一方、多くは精神的な問題を抱えており、社会的なつながりも補完する必要性が示唆された。河村 孝幸、及川 珠美、上月 正博