宮城県においては回復期心リハの実施率は低く、回復期心リハを受けた患者に比べ、未実施の患者ではBMIが退院時に比べ増加しており、半数で運動習慣が定着していないことが報告されている。急性期の患者教育が不十分なまま退院する患者や回復期心リハを受けない患者が依然として多い我が国の現状において、心リハの長期予後効果の恩恵を受けるには、維持期での関わりが極めて重要であると考える。ここでは、地方都市では初めて開設されたメディックスクラブ仙台支部の取り組みの経緯を紹介しながら、地域での維持期心リハの普及の現状と課題について考えたい。
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