発達心理学の領域のうち、親子関係をキーワードとして親子関係の観察研究を継続している。その中で子どもに対する評価については評価者の心理的要因が大きく影響することを確認している。現在は生涯発達という視点から、就学前児と青年期という2つの時期について、「親の育児態度」「子どもからみた親像」「親子関係の相性」をテーマに心理的支援に応用している。今後の研究の方向性は、「相性が良くないと認知される、親と子の特性の把握」「親と相性が悪いと感じた子どもの適応の様相および対人関係における特徴の把握」であり、子育て支援事業へのさななる応用も可能となっている。