「被災者を対象にした新カウンセリング・エステの創生にむけて
-被災時と被災後を留意したステップ-」

東日本大震災被災者に対するカウンセリング・エステの効果に関する継続的な研究のまとめとして、継続して担当している施術者へのアンケート、聞き取りを通し、施術者自身の変化、施術者と被災者との関係を、コミュニケーションの方略の視点から分析した。その結果、施術者からの発言には当初被災者に対して気を遣うような発言を遠慮するような傾向がみられたが、複数年にわたるコミュニケーションを通し、仮設住宅の中で相互に「褒めあう」ことが増え、両者の健康観や行動の向上が認められた。この調査を通して、被災後におけるカウンセリング・エステを通したコミュニケーションについて、4ステップでの方略を提案した。
総P8　継続研究の全体的な研究計画、質問項目作成、データ分析を担当
光永輝彦、君島智子、田邊素子、小笠原サキ子、高村元章、庭野賀津子、佐藤俊人

感性福祉学年報　第17号　153-160