東日本大震災の津波被災者がその経験を伝える語り部活動の組織化と、その活動を参与観察する研究を継続している。対象は、南三陸町福話会で、このグループは被災直後に東北福祉大学が受託して実施した『平成23年度厚生労働省老人保健健康増進等事業「複合大規模災害地域の高齢者福祉に関する総合的研究事業」』において、現地調査員として緊急雇用を行った津波被災者を中心としている。被災経験の伝承の一手段として「語り部」があり、その質を向上させるとともに、他の語り部団体との交流や、多様な伝承手段との相乗的な効果により、「防災」と「癒し」を目的とする活動が継続されることを目指している。