論文

基本情報

氏名 渡部 芳彦
氏名(カナ) ワタナベ ヨシヒコ
氏名(英語) Watanabe Yoshihiko
所属 健康科学部 医療経営管理学科
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

題名

「Pneumonia incidence and oral health management by dental hygienists in long-term care facilities: A 1-year prospective multicentre cohort study(査読あり)」

単著・共著の別

共著

概要

目的:歯科衛生士による口腔健康管理(OHM)と肺炎の発生との関連を調査し、肺炎予防におけるOHMの有効性を判断する。
背景:日本の介護施設では、重度の衰弱した居住者の増加に伴い、専門的なOHMの必要性が高まっている。
材料と方法:日本の介護施設の504人の居住者(63人の男性;平均年齢:87.4±7.8歳)からのデータを使用して、1年間の前向き多施設コホート研究を実施した。基本情報、病歴、口腔衛生行動の意欲、OHMの必要性、および口腔状態がベースラインで調査された。さらに、肺炎の発生に関する情報は、1年後の追跡調査から収集した。肺炎を従属変数として、OHMと肺炎の発生に関連する要因を説明変数としてポアソン回帰分析を実施しました。
結果:349人(69.2%)の居住者が、その年のフォローアップ中に歯科衛生士によるOHMを受けた。それらのうち、238人(68.2%)がOHMを提供され、18人(7.5%)が肺炎を発症していた。 OHMが提供されなかった111人の患者(31.8%)では、21人(18.9%)が肺炎を発症した。 OHMグループは非OHMグループよりも肺炎率が低かった(有病率比:0.374; 95%CI:0.210-0.665)。
結論:歯科衛生士による口腔健康管理は、介護施設居住者の肺炎発生率の低下と関連しており、専門的なOHMが重要である。 介護施設で日常的に口腔健康管理を実施することが推奨される。

発表雑誌等の名称

Gerodontology

発行又は発表の年月

202111