「福祉経営における介護リスクについて –介護従事者の雇用に関する一考察-」(査読有)
本稿では他の業種に比べて福祉業界の離職率が高いことは事実であるが、満足度の低い者は高い離職希望をもっているものの必ずしも離職に繋がっていないのではないか点を指摘し、このような感覚的な、具体的に明示することが困難な知の領野と、目に見えない労働である感情労働や言葉で表現できないような暗黙的な知識について焦点をあてて、離職に伴う福祉経営における介護リスクの軽減について検討し、今後の介護従事者の専門職としての資質、能力、意欲の向上について、介護事故裁判例を踏まえて明らかにした。総p.11
日本リスクマネジメント学会『危険と管理』第41号 (本稿は2009年9月20日、東北福祉大学で開催された日本リスクマネジメント学会第33回全国大会における報告を一部修正し、記述したものである。)