「高齢犯罪者と罰金刑 -社会内処遇からの一考察-」(査読有)
本稿では高齢犯罪者の犯罪原因を分析し、罰金刑という財産的利益を奪うことによって、規範的意識を喚起するという従来の伝統的司法制度に依拠したシステムの問題点を抽出し、その問題点の改善策の一つとして社会内処遇という社会のニーズに応答的かつ機能的な社会復帰システムによって、知的障害者を含めた新たな高齢犯罪者の出現を防止し、高齢犯罪者を改善更生、社会復帰させるための方策を明らかにした。総p.12
『東北福祉大学研究紀要』 第37巻 (本稿は2012年10月21日、関西学院大学上ノ原キャンパスで開催された日本社会福祉学会第60回秋季大会における報告を一部修正し、記述したものである。)