利用者の介護事故の裁判例を通じて、福祉サービスを提供する過程におけるリスクの未然防止、リスク発生後の対応などの予防を個別具体的に検討する。リスク防止のためにどこまで施設側には利用者に対する安全配慮義務が必要であるのか、また、判例が求めている適正な介護とは、どのようなことをさすのかを中心に、介護事故裁判例の事例研究を通じて、裁判所が施設側に求めている施設側のリスク発生前とリスク発生後の対応を言及し、介護事故裁判例を素材に社会福祉事業を行う責任者が、社会福祉施設運営のあり方について学ぶとともに、トップの責任と役割について言及した。