本書では、犯罪者・非行少年に対する支援として、司法の立場からは「再犯防止」という観点から、福祉の立場からは「対象者の生活全般を支援する」という観点から、生きにくさや暮らしにくさを感じている対象者に寄り添い、法律や制度などあらゆる社会資源を活用して、対象者の幸せづくりを支援する法制度を論じた。
また、司法・福祉の取り組むべき課題を多面的・総合的に分析できるように、分析の素材として、「精神保健福祉の制度」、「商法・会社法による福祉経営・組織の法体系」、「行政法・民法に関する判例」を取り上げ、将来、ソーシャルワーカーとして、司法に関わる実務において、対象者の幸せづくりに貢献できる人材の育成に寄与できるように、必要な知識と情報を提供した。